「あなたのために言っているの」
あなたって
相手のこと?それともあなた自身の事?
本当に相手のことを思って言っているのなら、
その人があなたのアドバイスを実行しないからって
どうしてあなたが不機嫌になるのだろう
相手を思ってのアドバイス
そういう状況にあったことって、どなたでもあるのではないかしら。
子育てだったらそんなのもうしょっちゅうだし
きっと会社で部下の方がいる方なら、また同じような状況にあるかもしれませんね。
お友達に対しても、「こうした方が良いのに」と思ってのアドバイス。
すべてが相手の人がもっと楽に過ごせるため、生きられるためを思ってのことです。
そういうアドバイスは、その瞬間はピンとかなかったとしても
必ずどこかで役に立つ。
無下にしない方が良いことばかりです。
ただただ、しかし、
そういう貴重なアドバイスも、あらま、これは誰のためのアドバイス?
と思われる節がある時も。
私は仕事柄ご相談を受けることが多いので、
一歩離れてその状況を見る機会をいただけているわけですが…。
「せっかく、こうしたら?って言ってあげているのに。
(相手の方が)全然変える気がないんです。私何か間違っていますか?」という
ご相談も。
そういうお話をお伺いすると、そのクライアントさんのアドバイスはとても
有意義でためになるものばかり。相手の方もそれを実行したら楽になるのでは?
と思うことばかりなんです。
それでもちょっと覚える不自然さ。
その正体は何だろうとみていくと、
そのアドバイスの中に
「あなたがこのアドバイスを聞いて変わってくれたら、私が楽になるんです」と
小さな心の声が含まれている時です。
あなたがアドバイスに従って変わってくれたら、
私自身の時間が持てる
ほかの人から後ろ指をさされなくて済む
私の心配事が消える
簡単に言っちゃうとわずらわしさが一つ減る
などなど
こんな心の声を押し殺しなるべく見えないようにし、
相手を変えようとしているアドバイス
こういう時には相手にはしっかりその部分は見えているので
反発されるか無視される。
そうすると、「こんなに私があなたを思っているのに。
すべてはあなたのためを思って言ってるの!」
と、あなたのためモンスターを前面に出して、
不機嫌まっしぐらになったりしている。
誰かにするアドバイス。
相手のことだけを思ってしているうちは薬だけれど、
自分の利益が絡んでくると毒にもなる。
あなたのアドバイスが本当に相手の事だけ思っているのなら、
必ず相手のどこかに残ります。
種をまいておいたなら、いつか本人が自分で花を咲かせます。
その時を楽しみにしましょうか。ゆっくりお茶でも飲みながら。
コメントをお書きください
YJL (月曜日, 15 2月 2021 16:39)
Nozomiさん
うーむむむ ぐうの音も出ないです。この意識的か無意識的か巧みなる偽善のフレーズ、
自分も何度も自ら兄弟や子供に対して過去に言ってきましたね。
でももうやめました(?) はず。
心して気をつけたいとNozomiさんのご指摘であらためて思いました。