今月21日 「二重国籍」についての訴訟があったのは皆さんご存知ですか?
海外に住む私たちのような立場の人たちは、多少なりとも知っていたかと思いますが、日本に住む方に取ったら、あまり興味のないことかもしれませんね。
今はなんかそれどころじゃないって感じもしますしね。
コロナ、失業、Olympicなどなど。
そういう私も、オンラインニュースを見て
「あ、そうか。今日だったか」と思ったくらいです。
結論から言うと、否決。
二重国籍は認めない判決が出たわけです。
個人的な気持ちでいうと
「やっぱりそうなるか。わかるよ。」と
「やっぱり少し残念だ。」という気持ちでした。
ニュースに対する、世間のコメントを見ると
「当たり前だ」
「こういう時だけ、『外国では2重国籍当たり前』とかいうな」
「海外でそれでよくたって、それを日本に当てはめようをするな」
「それで海外では困っている事だってあるだろう」
「どうせ、両方の国の良いところどりばかりのくせに」
「そんなに日本の国籍がと裁判を起こすくらいなら、海外の国籍取るな」
と、そんな訴訟をするのが間違っているという感じのコメントばかりでした。
なるほどなぁ。
私は二重国籍になっていないけれど、海外には住んでいて、
両国のいいとこどりしているかな?って考えると、
あまり思いつかないのだけれど。
ビザを取らず、両国3か月以上滞在できるってことはあるかな。
私が気が付いていないだけなのかな?
それとも、二重国籍じゃないから、そんなに恩恵を感じないだけなのだろうか…。
でも、周りを見ても、そんな風には見受けられないのだけれど。
あくまでも、あくまでも個人的な感想なので軽く受け流していただきたいけれど、
「日本国民は、自己の志望によって外国籍を取得したときは、日本国籍を失う」と初めから言われているので、
自分の意志で外国籍を取得する場合は、ほかに選択肢がなくたとえ、それしか方法がなかったとしても、どこかで覚悟はしているのではないかと思います。
ものすごくつらい選択肢だとしても。
その覚悟を見せつけられる現実にあたった瞬間は絶対「自分で決めたこととはいえ…」と愕然とショックを受けてしまうのはあるだろうなと想像できます。
だけど、その下の世代。
もともと2か国籍で生まれてきた子たちに対しては、
なんか、「お父さんの国を選ぶの?」「お母さんの国を選ぶの?」
って言っているように感じてしまうのですよねぇ。
そんなの決められないよねって。
そんなこと言ったら、
「だったら国際結婚なんてしなきゃよかったじゃん」ってなるのかな。
私が日本に住んで、日本人の方と結婚していたら、
もしかしたらそこにある世間の声のように
「当たり前じゃん!日本だよ。日本を守るのが当たり前でしょ。」って
思っていたような気もします。
あ、もちろん、みんながみんなそう思っているとは思っていないし、
二重国籍のことを考えたこともないという方のほうが多いんじゃないかなと思ってます。
このニュースを見て、私が感じた
「そうなるか、わかるよ」と「それでも残念」という気持ち。
本当に立つ立場で全く違うなと思ったので、こういうことっていろんなところに
あるよねと思って書きました。
きっと、スイスで知り合った方々は、
「なんで可決されなかったのだろう」とか
私のような感覚の方が多くて、
日本で知り合った方々は
「へえ、そうなんだー、どうでもいいや」とか
「それは当たり前だよ」って思われるかな。
でも、確実に思うことは、
これから二つの国の血を持つ子供たちが増えていき、
この話題は、続くだろうということかな。
皆さんは、今回の訴訟どう思われましたか?
お知らせ。
1月25日から1月31日まで、メールでの返信ができない場合があります。
ご迷惑をおかけしますがご理解のほどよろしくお願いいたします。
コメントをお書きください